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ドイツでは再生可能エネルギーが8割!?

ドイツでは再生可能エネルギーが8割!?

まず始めに、僕は原発推進の立場ではない事はハッキリさせておきます。個人的には原子力発電所は最終的に無くせるのなら無くせる方が良いと思います。ここで述べたいことは、「現実的にそれを達成するためには何をすべきか」と言うことです。そのためには、ヨーロッパにおける成功と失敗の両面を知っておくべきだと考えます。

まず世間に広がっている2つの相反するイメージ、①「ドイツでは再生可能エネルギーが8割以上を占めるようになった」と、②「ドイツはフランスでの原子力発電からの電力輸入に頼っている」はどちらも間違いであることを指摘しておきたいと思います。

①の「再生可能エネルギーが8割」と言う数値はあくまで夏場のエネルギー消費が少ない時期(ドイツは夏も涼しいため大量の電力は必要としない)に、電力消費が理想的に少ない状況で夏の良好な環境の元に風力及び太陽光発電が理想的に行われた場合の「理想値」であり、このようなバラ色の環境が一年中続くことはあり得ません。

逆に②の「フランスの原子力発電に依存」も正確ではありません。ドイツは2018年時点でフランスに対しては電力の輸出超過となっており、フランスの原子力発電に頼っていると言う表現は間違いであると言わざるを得ません。

2011年に福島での原発事故が発生したのち、ドイツでは2022年までにエネルギーを原子力発電から脱却することを掲げて原子力発電所が閉鎖されて行きました。このエネルギー転換政策は一部は成功、一部は失敗と考えられる結果となっています。

<欧州で活用が進む再生可能エネルギーは不安定さを克服する段階にはない>

まずドイツが電力の「輸出国」であることからも分かるように、原子力発電を廃止しながらも、1990年には3%強しかなかった再生可能エネルギー(風力・水力・太陽光)の活用を全体の3割まで拡大させたことは大きな成功と言えるでしょう。ドイツでの発電コストは実際に、原子力大国であるフランスよりも安価なものとなっています。

一方で、全てがバラ色ではなかった現実も明らかになりつつあります。再生可能エネルギー技術はまだ発展途上であり、季節や気候の変動に弱いと言う弱点をカバーするには至っていません。夏場は大きなウェイトを賄える一方で、寒さが厳しい冬場は火力発電に頼らなければならないのが現実です。ご存知の通り火力発電とは石油・石炭や天然ガスと言った化石燃料を燃やして発電を行うものであり、当然それはCO2の排出を伴います。原子力と言うリスクを取り除いた結果、環境により大きな負担を掛けることになってしまったのもまた事実です。原子力が非常にリスクの高いものであるのは疑いも無い事実ですが、一方で温室効果ガスの問題も世界ではもうこれ以上看過出来ない深刻な問題です。しかしながらドイツではこのエネルギー政策転換の副作用により、温室効果ガスの削減を渋らざるを得ない状況になっています。また、再生可能エネルギーの不安定さを支えているのは他国と接続された電力のやり取りであり、これは地政学的に欧州のみで可能な方法です。自国の再生可能エネルギーのみで電力の全てを賄うことは現実には不可能であり、その再生可能エネルギーの不安定さを補うべく比較的環境負荷の少ない天然ガスの大部分をロシアからの輸入に頼った結果、欧州の経済とエネルギーはロシアにその生命線を握られてしまう結果となりつつあります。これは安全保障の観点からは大いに危険な状況です。

また、再生可能エネルギーの生産コスト自体は低く抑えられているものの、そのインフラ整備に想定以上のコストが重み環境税の高騰および家庭で発電された環境再生エネルギーの買い取りコストが跳ね返った結果、ドイツ国内の電気代は非常に高額なものとなっています。これは国民の消費力を圧迫するのみならず企業の生産活動にも影響を与えるものであり、工業が産業を支えるドイツの国家競争力を大きく低下させる事が懸念されています。それは最終的には、ドイツ経済に依存している欧州全体の地盤沈下を誘発するものであり、欧州が世界の中心的な存在としての役割を失って行く流れは、もはや今後取り戻すことは難しいでしょう。人とは経済活動があって初めて生活が出来るものです。経済力の沈下により職が失われれば、リスクを低下させた結果、人の生活が守られないと言う本末転倒の結果になると言わざるを得ません。特に移民や貧困、テロの問題が蔓延する欧州で経済力が沈下することは、ナショナリズムの高まりや更なる差別を再度誘発し兼ねず、それは一層の治安の悪化に通じます。また電力と言う生活必需品が高騰したということは国民に一律に負担が配分されたと言うことであり、このような一律の負担の増加は日本における消費増税と同じく貧困層になればなるほどその生活を圧迫することになるため、実質的には「貧富の格差を拡大させた」ことと同義となります。当然、その結果は現時点でも深刻である貧困層の拡大と治安の悪化に今後さらに通じて行くものです。理想を追求した代償は大き過ぎたと言わざるを得ないのが現実です。

<ドイツの電気料金は高騰を続け、フランスの2倍の額に達している>

また、ドイツが原子力発電を廃止したから、欧州全体が原子力を棄てることができる訳では決してありません。ドイツは電力の輸出国となりましたが、原子力で発電した電気の輸入を禁止した訳では決してなく、実際に独仏国境近くにあるカットノン原子力発電所(フランス)の大口顧客にはドイツも名を連ねています。「普段は原子力は要らないし国内に発電所は作らせないけど、困った時は売って下さい」と言うスタンスは残念ながら「偽善である」と言わざるを得ません。原子力発電を廃止するなら、原子力で発電された電力の輸入は一切禁止にするべきです。これは他国にリスクを押し出しているに過ぎません。

<欧州では電力供給の接続が進み相互に補完する仕組みだが、結果としてロシアへのエネルギー依存を招いた>

上記のような成功と失敗から、私たちは多くのことを学ばなければなりません。理想と現実の間には残念ながら大きなギャップが存在し、理想だけを信じて追求することは思いもよらぬ副作用をもらたす可能性があります。国境の概念を取り払い、人と物の往来を自由にすることを目指したEUと言う概念は、大都市への貧困層の一方的な流入と治安の悪化を招く結果となり、こうした副作用は次には差別とナショナリズムの高まりを誘発する結果となりました。英国がEUから離脱を決めたことは決して一時的な気の迷いではなく、こうした副作用に国民がNoを突き付けた結果であると言えます。EUと言う「理想」は事実上、現実とのギャップを克服出来ずに失敗に終わりました。

では、日本はどのような道を歩むべきでしょうか。まずエネルギー転換については、欧州のように陸続きになっている場所と海に囲まれている日本を同列に語ることは不可能です。また安全保障の観点からも、争い事が起きにくくなった欧州と、中国、北朝鮮、ロシアに囲まれている日本では全く状況が異なります。自国の安全に関わるエネルギーの問題をドイツのように周辺国と接続をすることで解決を試みることは、現時点では日本が選択することが出来ない方法であり、日本は発電とその安定性を他国に依存するような選択をすることは出来ません。それは国家、そして日本人の生活をも消滅させるリスクのあることです。

<日本が再生可能エネルギーを補完するために電力を接続出来る国は地政学上存在しない>

一方で、輸入するしかない石油や天然ガスにエネルギーを依存することも非常にリスクの高いことです。もし石油が入って来なくなれば、もしロシアに天然ガスでライフラインの供給源を握られれば、それは日本の生活は他国の気分次第で一瞬にして止められてしまうことになります。生活が止まらなくても、エネルギー源の価格をつり上げてその国の競争力や経済力を削ぎ落とす事は造作もないことです。

結論としては、日本は「現実的な選択」をする必要があります。エネルギーの供給源は多様性を保って行く必要があります。再生可能エネルギーの活用は増やして行く必要がありますが、そこに全て依存することは欧州を見る限り難しいと言わざるを得ません。いや、海に囲まれ周辺国と電力を接続することも出来ない日本にとっては「不可能なほど難しい」ことでしょう。リスクの分散と言う意味では、ロシアとの天然ガスのパイプラインを持つこと自体は良いと思います。石油の輸入は中国が活動を拡大する南シナ海やインド洋を経由しているため、エネルギーの供給源を北にも持つことにはリスク分散のメリットもありますし、ロシアとの関係を強化することは安全保障上のメリットもあります。しかしそこに大きく依存することは危険です。石油・天然ガス・再生可能エネルギーの割合は一点に依存せずバランスを保ってリスクの分散を図る必要があります。その上で原子力発電を一日も早く無くすためには、日本は「原子力の次」の技術を一日も早く確立する必要があります。それが核融合技術なのか、宇宙ソーラー発電なのかはまだ分かりませんが、少なくともこうした次世代の技術開発への投資を加速させ、必ず実用化を達成する必要があります。こうした技術を実用化しない限り、世界は原子力や化石燃料から完全に脱却することは出来ません。日本にはそうした技術を実用化出来る可能性のある技術力がまだ存在します。次世代の産業の核の一つとしても、このような分野への投資を惜しむべきではないと僕は思います。変な話、原子力発電所を衛星軌道上に作りケーブルを接続することだけでも出来れば、少なくともそのリスクは大きく低下するはずです。これは宇宙エレベーター技術を応用すれば、そこまで実現が難しいことではないはずです。少なくとも、津波が来る可能性のある場所にあるよりはずっと良いのではないでしょうか。それが理想の形であるとは言いませんが、繋ぎの姿としては「より良い形である」とは言えるかと思います。

<宇宙ソーラー発電の構想。マイクロ波によるエネルギー伝達を前提としているが、ケーブル等による物理的な接続などの現実的な選択肢はないのか>

世界の未来を担うことが出来るのは、実は日本に眠ったまま日の目を見ていない技術なのかも知れません。私たちはこうした技術をどうしたら「現実に出来るか」を考え、そのためのロードマップを早急に作成する必要があります。「原子力は危険だ」と理想を唱えることは誰にでも出来ます。しかし理想を唱えるだけでその代替手段を考慮しなければ、その理想が力を持つことは決してありません。代替手段を考慮しない人間に、理想を語る資格はありません。批判するだけなら誰にでも出来ますし、それは現実には全く意味のないことです。私たちがやるべきことは理想を語ることではなく、「何を現実に出来るのか」を考え実行すること、これまでの常識に囚われないイノベーションを「現実にすること」、それが問われているのだと僕は思います。

「何が悪いのか」ではなく、「どうしたら実際に改善出来るのか」を一度考えてみませんか。「出来ない理由を探す」ことより、「出来る方法を考える」ことに一度挑戦してみませんか。

“Do not find the excuse why you cannot conduct. Let’s find the method how we can realize.”

※ 英会話SSEAが『みんなの英語ひろば』の取材を受け、特集記事が掲載されました。ぜひご覧ください!

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