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いま香港で起こっていること

いま香港で起こっていること

先日、某テレビ局の番組の中で、「世界の幸福度ランキング」なるものが取り上げられていました。どのくらいの国が調査対象だったかは忘れてしまいましたが、ハッキリ衝撃的に覚えていることは、中国が2位で、香港が下から2番目であったことです。

「そんなバカな(笑)」とその時は思いました。何てふざけたランキングだ、マスコミの印象操作は酷すぎるとすら思いました。客観的に考えて、香港の生活が中国より悪いと言う事はあり得ません。もしそれが事実なら、中国人が香港の市民権を取得するために敢えて香港で出産することの説明がつきません。治安、衛生、給与、食品や商品の質に至るまで、ほとんどの面において香港はまだ圧倒的に中国よりも優れています。「客観的に見れば」このランキングは全くの嘘であると言えます。

しかし最近、「市民の主観的には」このランキングは完全なる嘘とは言い切れないのかも知れないと思い始めました。幸福度ランキングで下から2番目になるほどに、香港の人々はその生活環境の悪化とその将来に絶望しているのかも知れません。

香港が豊かであるのは疑いもない事実です。国民1人あたりのGDPを単純に比較すれば、香港の平均値はすでに日本を上回っています。(ただしこの比較方法は誤りです。香港は実質的には「都市」なので、比較するなら「東京」と比較されるべきものです。詳細は別記事「北欧は本当に「豊か」なのか」をご参照ください)しかし平均値とは、同時に実態を誤って表してしまう側面もあります。香港では所得の格差が日本とは比較にならないほどに大きく、想像もつかないほどに豊かな人がいる一方で庶民の生活はその平均値ほどには豊かではありません。それでいて物価や地価が高いため、庶民の生活は日本のそれよりも相当に苦しいと言えます。特に住宅環境に関しては、香港は土地が狭いのに加えて家賃の高騰にも歯止めが掛からず、日本よりも遥かに狭い住宅に非常に高額な家賃を払わざるを得ない状況です。香港の生活環境はいま、悪化に歯止めがかからない状態です。平均所得は増加していますが、質は悪化しています。それが上記のような「世界で2番目に不幸だ」と市民が感じるようなランキングに確実に反映されています。

例えば大気汚染はその一例です。現在の香港を訪れると、その空気の悪さに驚きを感じ得ません。九龍半島から香港島を望めば、その景色は常に霞んでしまっています。10数年前にはこのようなことはありませんでした。テレビをつければ、毎朝その日の大気汚染情報が天気予報のように報道されています。そしてその汚染物質は、ほとんどが中国大陸から流れてくるものであり、香港市民には対策の取りようが全くありません。悪化して行く大気汚染をただ我慢するしかないと言う状態です。

<2003年当時、香港の空は青かった。>


<2017年、同じ場所から香港島を望む>

不動産価格の高騰に歯止めがかからないことも、市民生活に深刻な影響を与えています。資本を持つ人々は投資によって大きな利益を得ることができる一方で、庶民にとっては家賃の上昇により劣悪な住宅環境と生活費の高騰を招くだけの結果となっています。不動産価格が高騰する主な原因は安全な投資の対象資産としてチャイナマネーが大量に流れ込んでいることであり、この点においても香港の市民にはそれを止める手段がなく住宅環境が悪化することをただ受け入れるしかないのが現実です。香港の不動産価格は現在世界の中でも圧倒的な最高額となってしまい、10年間で2倍にもなってしまった住宅の平均販売価格は2018年時点で約1億4千万円、平均の広さは55㎡と、日本で販売されている一般的なマンションの3分の2程度の大きさの部屋がすべて億ションと言う状況です。香港の平均収入が46,000ドル=約500万円(東京23区:76,900ドル=845万円、新築マンションの平均価格は6,014万円)であると仮定すると、平均的な住宅を購入するのに東京では年収の7年分が必要であるところ、香港では年収の28年分が必要と言う計算になります。しかもこの平均年収は一部の超富裕層が一気に押し上げているものであることから、庶民にとって住宅を購入すると言う事は完全に不可能な状況と言えます。また賃貸住宅の平均賃料は月あたり約31万円、年間では372万円となることを考えれば、もはや庶民が生活できる環境ではありません。こうした状況において資本を持つ人と持たない人、裕福な人と庶民との間の所得格差が大きくなり続けており、現在の香港では約25畳の広さの部屋に30人が住むと言う「棺桶住宅」が社会問題化しています。日本のカプセルホテルを想像すれば分かりやすいかと思いますが、貧困層はそのような居住スペースに住まざるを得ないのがアジアの金融センターである香港の今の現実です。現時点ではまだ治安の悪化には通じていませんが、庶民の生活環境が悪化し続け貧困層が拡大すれば、将来的に欧州のように治安が悪化することも十分に考えられます。

<「ナノアパート」と呼ばれる庶民の生活スペースと棺桶住宅>

生活必需品の不足、あるいは価格の高騰も現在起きている問題の1つです。安全な生活必需品を求めて中国大陸から購買者が殺到し買い占めて行くため、粉ミルクなど生活に必要なものが不足、または値段が高騰し、香港市民の生活の質を悪化させる要因となっています。これに関しても香港市民には、それを防止する手段は一切ないのが現実です。香港は現時点で世界で最も生活費が高い都市の1つとなっており、収入に対する生活の質がどんどん見合わないものになって行く中で、その将来に見切りをつけて海外へ移住する若者の数もどんどん増加しています。金融業界などにおけるごくわずかな高報酬ポジションに就くことが出来なければ、香港におけるその生活は「貧困」と呼ばれるべき状態を避けられません。

また、表現の自由や民主主義も日々失われています。香港は1997年にイギリスから中国に返還されましたが、その際に今後50年は香港の現状を維持すると言う「一国二制度」が中国政府との間で合意されました。しかし現在、この「一国二制度」は事実上形骸化してしまっています。香港の政治のトップにあたる行政長官は中国政府に指名された人物が勤めており、香港市民はその行政のトップを自らの意思で選ぶことはできません。この状況において香港の中国との一体化が急速に進められており、香港の民主主義は日々衰退の一途をたどっています。

皆さまは「雨傘運動」と言う言葉を耳にした事はありますでしょうか。「雨傘運動」は中国政府による香港の民主主義の形骸化に反対する若者がその民主化を求めて大規模なデモを主導し、莫大な数の市民が香港のメインストリートを数日間にわたって占拠した運動です。多くの市民が雨傘をシンボルとして掲げたため雨傘運動と呼ばれています。香港の機能を数日間にわたって麻痺させるほどの非常に大規模なデモとなったにもかかわらず、結果としてこの運動も中国政府が支援する香港政府によって鎮圧される結果となりました。雨傘運動を先導した民主化運動グループに属する若者たちは今でも民主化を求めて議会選挙に立候補を行っていますが、雨傘運動を指導したリーダーたちは選挙に立候補すること自体を不適格とされその立候補の権利や当選が取り消されるばかりか、先日ではついに雨傘運動を主導したリーダー達に対して、裁判所による有罪判決も下されてしまいました。このような現実の中でこうした民主化を求める動きも現在は縮小傾向にあり、香港における民主主義は事実上、消えつつあるのが現状です。自らの国の将来を選ぶことができない、このことも香港市民がその将来に絶望感を持っている理由の1つと考えられます。また中国政府が合意した「一国二制度」の期間は50年であり、2047年には中国政府にはその制度を維持する義務は消滅します。このまま50年が経過した場合は、香港は完全に全ての面において中国そのものとなる運命にあります。

香港が経済的に豊かになったと言う事は「数字上は」明らかです。国民一人当たりのGDPは完全に先進国、あるいはそれ以上の水準となりました。しかし一方で、昔に比べて生活の質が向上したのかと問われたら、残念ながら「極度に悪化した」と言わざるを得ないでしょう。それが「世界で2番目に不幸である」と言う市民の意識となって現れています。経済の数字からは計り知ることができないこうした状況は、実際に現地へ足を運び、または現地の市民と実際に会話をすることでしか知ることができないものです。現在、香港の若者は英語を話せる人が非常に少なくなりました。教育が中国語に置き換わったことが原因ですが、これは10年前にはあり得なかったことです。10年前に香港の街中で英会話スクールを見かけると言う事は一切ありませんでした。こうしたことからも、変わり行く香港の現実を確実に感じ取ることができます。

<これだけのデモも香港を変えることは出来なかった>

<市民は民主化を求めて雨傘を掲げた>

僕は個人的に、香港と言う場所が大好きです。おいしい食べ物、税金のかからないショッピング、美しい夜景、安全ながらも混沌としたその雰囲気、世界で最も魅力的な場所の1つだと思っています。そうした香港の魅力がいつまでも維持されることを切に願っています。だからこそ、香港の大気汚染を目の当たりにしたときの、香港の若者が英語が話せないことに気づいたときの衝撃と悲しさは、非常に大きなものでした。僕は台湾に友人がたくさんいますが、その中の1人が香港の友人にこう言われました。

「台湾は、香港のようにならないで」

最後に、このブログをお読みの皆さまにお願いしたい事があります。ぜひ海外を訪れて、あるいは海外で勉強して、様々な現状を皆さまの目で直接見て頂けたら幸いです。海外を知ることは、同時に日本を知ると言うことです。「空が青いこと」「選挙で国の将来を選ぶことができること」「街が安全であること」「平和であること」そして大半の日本人が自分は裕福ではないと考えているような「普通の暮らしが出来ること」、これらは決して「当たり前のこと」ではありません。他の場所で起こっていることは、何かのきっかけで日本でも起こり得ることです。それは決して「他人ごと」ではありません。私たちの国がどれだけ恵まれているのかを知り、私たちは今から何をしなければならないのかを考える時間を取って頂けたら幸いです。今後の私たちが何をしなければならないのかは、世界を知ることで初めて明らかになります。ポジティブな側面にもネガティブな側面にも、その全てに日本の未来へのヒントがあるはずです。そのためにこそ、私たちは世界の共通語である英語をコミュニケーションの手段として学ぶ必要があります。

<東京の空が青いのは「当たり前」ではない>

「世界を知ることは、日本を知ること」

私たちのスクールが少しでも皆さまと日本の未来に貢献できる事を私たちは願っており、その目標のためにSSEAは日本の英語教育を変えて行きます。

“Find the world! Find Japan again!”

※ 英会話SSEAが『みんなの英語ひろば』の取材を受け、特集記事が掲載されました。ぜひご覧ください!

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