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モロッコと西サハラ

モロッコと西サハラ

2005年の2月、僕らは貯まりに貯まった有休を使ってモロッコを約1週間かけて周りました。初めてのアフリカ、そして初めてのイスラム教の国の旅でしたので、期待と不安の入り混じった旅行でしたが、これまで見たことのない文化圏への旅行は非常に刺激的で貴重な経験だったと思います。今日はその旅の中で初めて知ることになった、「西サハラ問題」についてご紹介したいと思います。

<英語ガイド兼ドライバーのハリディと、砂漠の要塞アイトベンハッドゥ。ハリディは腰が悪いらしく、長い運転がいつも辛そうでした>

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モロッコでは専用の英語ガイド兼ドライバーと共に、マラケシュ、アイトベンハッドゥ、ワルザザート、トドラ渓谷、エルフードと周り、メルズーガの丘からサハラ砂漠を眺め、最後にフェズ を訪れ、カサブランカからトランジットで経由したパリに一泊して帰国しました。モロッコは旧フランス圏なので公用語はフランス語で、英語はあまり通じません。また古都であるマラケシュやフェズの旧市街(メディナ)はまさに迷宮で、現地ガイドなしでは迷って出れなくなってしまいますので、英語のできるガイドは本当に頼りになりました。

<トドラ渓谷と水を飲むラクダ。モロッコ南部は大部分が砂漠地帯で、この様なオアシスは本当に貴重です>
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旅の中盤、ワルザザートからトドラ渓谷へ向かう途中の小さな町を過ぎた丘の上で、ハリディ(英語ガイド兼ドライバー)が、「ここは眺めが良いから、写真を撮ったら良い」と言って車を止めました。丘の上から写真を撮っていた僕は、反対側の丘の斜面に書かれた大きなアラビア文字があることに気がつきました。「あれは何て書いてあるの?」とハリディに尋ねると、彼は「西サハラは我々の領土だ」と書いてあるのだと教えてくれました。その時に「西サハラ」と言う地名を初めて聞いたのですが、何だか政治的に微妙な問題である臭いがしたので、僕はそれ以上尋ねることはしませんでした。後でモロッコのガイドブックを見てみると、確かにモロッコの隣に「西サハラ」と載っていましたが、そこは国ではなく、かと言ってモロッコ領でもない、空白地帯のような扱いとなっていました。

<立ち寄った小さな町と、丘に書かれたアラビア文字。「西サハラは我々の領土だ」と書かれています>

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西サハラとはモロッコの西側に位置する地域で、人口は約27万人(2004年)、住民の大多数はサハラウィー人、アラブ人やベルベル人で遊牧民も数多く生活しています。1969年まではスペイン領の一部でしたが現在の帰属は未確定で、亡命政権であるサハラ・アラブ民主共和国とモロッコ王国が領有を主張しており、国連の「非自治地域リスト」に1960年代以来掲載されています。1975年にスペインが領有権を放棄すると、1976年にモーリタニアとモロッコが分割統治を開始しましたが、一方で西サハラの独立を目指すポリサリオ戦線が武力闘争を開始し、1976年にアルジェリアで亡命政権「サハラ・アラブ民主共和国」を樹立しています。1979年にモーリタニアはポリサリオ戦線と和平協定を締結し西サハラ領有権を放棄しましたが、同年モーリタニアが放棄した領域をモロッコ軍がすぐに占領し、現在に至るまで独立をめぐる問題が続いています。モロッコによる領有権の主張は大多数の国から認められておらず、アフリカ・中南米・南アジア諸国を中心に約80か国がサハラ・アラブ民主共和国を国家として承認していますが、欧米や日本などの先進諸国はモロッコとの関係上からサハラ・アラブ民主共和国を国家として承認しておらず、国連にも加盟できていません。モロッコは国王の相次ぐ西サハラ訪問やインフラ整備などにより西サハラの実効支配を既成事実化し、サハラ・アラブ民主共和国の独立を妨害しています。サハラ・アラブ民主共和国は1982年にアフリカ統一機構(現在のアフリカ連合)に加盟しており、一方でモロッコがアフリカで唯一アフリカ連合に加盟していないのは、サハラ・アラブ民主共和国の加盟に反発して脱退したためです。そのためサハラ・アラブ民主共和国はアフリカ連合のみの加盟、モロッコは国連のみの加盟となっています。

<アフリカ・西サハラ・モロッコの地図>
アフリカ地図西サハラ地図モロッコ地図

モロッコ旅行も終盤に差し掛かり、パーキングエリアでコーヒー休憩を取っていた時に、ハリディが僕の持っていた地球の歩き方の地図を見せてくれと言いました。彼は西サハラがモロッコと分離されている地図を見て、「この地図は間違っている。西サハラはモロッコの領土だ。この地図が分離して載せていると言うことは、日本政府が西サハラをモロッコ領だと認めていない証拠だ。」と言いました。僕らは西サハラに関する知識はほとんどありませんでしたし、政治的に微妙な話題なので、「自分たちはその事は良く知らないんだ。西サハラについて教えてくれ」と言うと、彼はフランス語訛りの聞き取り辛い英語で西サハラについて語り始めたのです。長い話でしたし、聞き取れない部分もかなりありましたが、「モロッコは西サハラを自分たちの領土として道路などのインフラを整備したし、学校を作ってモロッコの税金で教育を行っているのに、国際社会が西サハラをモロッコ領と認めないのはおかしい」といった内容で、穏やかな語り口ながらもその言葉はとても強く、興奮を押し殺しているかのような様子で話していました。日本では当時は愛国心やナショナリズムを示すことは悪いことだと言う空気があった時代でしたので、彼が強く主張する様子は僕らにとってはとても新鮮な体験だったことを思い出します。

日本にも多くの領土問題がありますし、海外の人々とこうした内容の話をする機会がまたあるかも知れませんが、領土問題にはそれぞれの立場と言い分があり、全てを客観的に理解することは難しい事だと思います。そうした際に、問題に対する十分な知識なく話をすることはとても危険な事なのでしょう。日本にいるとどうしても目が内向きになりがちですが、世界に存在する様々な問題に興味を持つことは大切なんだと感じた経験でした。無知であることは時にその国の人々を傷つけることにもなります。そうならないためにも、日本のこと、世界のこと、これからもしっかり理解して行きたいと思います。

※ 英会話SSEAが『みんなの英語ひろば』の取材を受け、特集記事が掲載されました。ぜひご覧ください!

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