“I can do it.” “I will do it.” は “I have done it.” ではない。

“I can do it.” “I will do it.” と “I have done it.” 日本語に訳せば「私にはそれが出来る」「私はそれをするつもりだ」と「私はそれをやり遂げた」となりますが、皆さまはこの前者2つと後者の間にある決定的な差に、お気づきになりますでしょうか。

簡単に言ってしまえば、前者はまだ実際には何も行われていない状態に対して、後者は実際にやり遂げられたということの違いです。では、前者はいつか必ず後者になるかと言うと、それは99%以上の確率でそうはなりません。実際に「やり遂げた」とハッキリ宣言出来る確率は、実は1%にも満たないものです。

例えば日本でビジネスを起業して、それが実際に成功する確率を大雑把に計算してみましょう。おそらく世の中で働く人の半分は、「自分の商売を持ったら」くらいのことが頭をよぎったことがあるかも知れません。誰かが成功した例を見て、「あれくらいなら自分にも出来るだろう」と思う事もあるでしょう。

しかし実際に、日本の総人口を約1億2千万人と仮定して、その中で実際に自らのビジネスを持っている、あるいは始められる人の数はわずかに30万人ほど、割合にしてたったの0.25%です。この時点で既にもう1%にすら達していません。さらにこの0.25%が始めたビジネスが10年後に生き残っている確率は、0.25%の中のさらにわずかに6%です。つまり日本人がビジネスを所有して成功した確率と言うのは0.0025 × 0.06 = 0.00015、つまり0.015%でしかありません。1万分の1.5と言うことです。実際に起業において「やり遂げた」と宣言出来る人は、1万人に2人もいないと言うことになります。しかもこの数字には元から所有されているビジネスも含まれているため、本当にゼロから「やり遂げる」ことが出来る人の確率はおそらく、計算すら出来ないほどに小さなものでしょう。

歴史の中にはこの「やれば出来る」と「やり遂げた」の違いを端的に表した良いエピソードがあります。それは「コロンブスの卵」と言われるストーリーです。

コロンブスは皆さまもご存知の通り、アメリカ大陸を歴史上初めて発見した西洋人です。その業績の是非はここでは問いません。(米国ではこれはすでに少し敏感な内容です。)ただ、アメリカ大陸を発見した人物が歴史上ただ1人であったこと自体は、疑いようのない事実です。コロンブスは本来、インドへたどり着く目的で大西洋の逆の方向へと船を走らせましたが、それが結果として偶然の新大陸発見へと繋がりました。

コロンブスが帰国したのち、その偉業を称えるための晩餐会が開かれた中で、その偉業に嫉妬した1人の人物が次のように吐き捨てました。「なんだ、大西洋を反対に進めば誰にでも見つけられたじゃないか」と。

するとコロンブスは机の上にあったゆで卵を持ち上げてこのように言いました。「誰か、この卵を直立に立ててみて下さい」と。全ての列席者が挑戦しましたが、当然ながら誰も立てることは出来ませんでした。ゆで卵は丸いので、当然のことに思えるかも知れません。

列席者が「そんなことは不可能だ」と言ったところで、コロンブスは「じゃあ私がやって見せましょう」と言って、彼はその卵をテーブルに叩きつけました。卵は底面が潰れ、確かに直立したのです。

その時にまず列席者から返って来た言葉は、「なんだ、そんなやり方なら誰にでも出来る」と言うものでした。しかし、そこでコロンブスはこう明言しました。「そうです。これは誰にでも出来たことです。しかし、実際にそれをやったのは私1人だけです」と。これが「やれば出来る」と「やり遂げた」の明確な差を表した「コロンブスの卵」と呼ばれるエピソードです。

さて、そろそろこのブログの結論へと移りたいと思います。考えるだけなら誰にでも出来ることです。現状に不満や文句を言うことも簡単です。しかし、それを本当に実行に移して、あるいは問題を解決するために新しい方法を確立して「やり遂げた」人間とは、起業に絞って考えてみてもわずかに0.015%以下、世界で初めての事を成し遂げる人間は歴史上にそれぞれ1人しかいないと言うことです。頭で考えただけのことや口に出しただけのことには、何の価値もありません。むしろ行動に移さない口実にすると言う意味ではマイナスですらあります。物事は実際に「やり遂げて」こそ初めて価値が生まれます。あれこれ考えるよりも、出来ない理由を探すよりも、まず挑戦してみることにこそ価値があります。失敗することを恐れている限りは、私たちは何も「やり遂げる」ことは出来ません。10,000の失敗から1の成功が生まれれば、それは間違いなく100%の成功なのです。

ぜひ一度、振り返ってみてください。あなたは実際に何を「しました」か?頭でだけ何かを考えていませんか?口だけで何かに不満や文句を言っていませんか?

その時間とエネルギーがあるなら、それを「実際にやり遂げる」事に使うべきだと僕は思います。それは別に、起業や歴史的な発見のような大きな事である必要は全くありません。例えば、海外のレストランで自分で注文できたなら、日本で外国の方に少しでも道案内が出来たなら、それは「やり遂げた」ことです。子供が何か習い事をする気持ちに変わったなら、それも親御さんにとっての間違いのない「成功」です。

SSEAはそんな、失敗を恐れず挑戦する生徒さまお1人おひとりのお手伝いをさせて頂ければ幸いです。綺麗な英語、美しい発音、完璧な文法で英語が話せなくても、それは何も問題のないことです。なぜなら英語とは「人とコミュニケーションを取るための会話の手段」であって、100点を取るべきテストでは決してないからです。つたない英語でも英語でコミュニケーションが取れたなら、それはすでに皆さまにとっての「成功」であり「やり遂げたこと」であると私たちは考えています。失敗を恐れて何も挑戦しなければ、それはコロンブスにただ嫉妬した人物と何ら変わりません。10,000回失敗しても1度成功すれば、それはゼロよりもはるかに価値のある事です。「失敗して何かを失えばマイナスだ」とお考えになる方もいらっしゃるかも知れませんが、実は「挑戦しないことで失うものの方がはるかに大きい」ものです。なぜなら時代は常に変わって行きますが、その中で自分だけが変わらないのであれは、何もしないことによって自分の価値は相対的に下がって行くのだと言うことを意味します。例え失敗をしたとしても、少なくとも失敗からも必ず何かしらを学ぶ事が出来るはずです。私たちはそんな価値観をお伝え出来るような、英語を身近なものとして挑戦して頂けるようなスクールでありたいと考えています。

SSEAは日本の英語教育を変えることを目標としています。今はまだ “We will do it.”ですが、それは必ず近い将来に “We have done it.” にしたいと考えています。ですが、私たちはゴールだけを見て急いで走ることはしません。私たちはゴールに向かって、毎日の一歩一歩、生徒さまとのひと言ひとことの会話を、大切に積み重ねています。講師・スタッフの全員が1人ひとりの生徒さまを大切に、全力で向き合ってお手伝いをさせて頂きます。1人ひとりの生徒さまに1人でも多くの方に英語を好きになって頂くことが、私たちの “We have done it.” へ続く階段を一段ずつ上ることです。例えその成功率が1%に満たないとしても、それを日本で実際にやり遂げることをSSEAは目指しています。

“Be a person who will have done it.”

※ 英会話SSEAが『みんなの英語ひろば』の取材を受け、特集記事が掲載されました。ぜひご覧ください!

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